吹奏楽からの音楽生活史 7 楽器決定
中学一年生のチュートリアル期間は4月いっぱいまで、
5月になったら中間テストの洗礼があるし、部活も本格的に入部する。
そんな”本入部”を終えていよいよ楽器決め、というところで本シリーズの時間は止まっている。
随分とゆっくり進んできた本シリーズだが、楽器さえ決まってしまえば怒涛の勢いで時間が進むのでご期待ください(笑)
つまり、このシリーズもここまでがチュートリアルということです!
私の楽器は…?
顧問Mっつー先生から担当楽器と名前を告げられる私たち1年生。
ついにサックスの番が来た。
ドキドキ…
第一希望のサックスになりたい!なれますように!
Mっつー「アルトサックス~…… テナーサックス~…」
Mっつー「バリトンサックス、岡村」
え?なんて??
バリトンサックスってなに
サックスという名を冠しているので、たぶん希望通りサックスパートになれたんだろうけど、
前に付く「バリトン」って言葉、し、知らない…
よっぽどオペラが好きとかじゃなければ、バリトンという言葉は一般的に知られている用語じゃないと思うんですがどうですか…?
コトバンクの説明は以下の通り(面倒な人は読み飛ばしてね)
(1)男声のなかでテノールとバスの間にある声種をいう。その音域はおよそG2-G4であるが、オペラにおいてはA4を歌うバリトン歌手もいる。バリトンはこのように声域が広いため、音域の高いほうをハイ・バリトンhigh b.、低いほうをバス・バリトンbass b.と区別してよぶこともある。
(2)数種の大きさがある同一楽器のなかで、バス楽器よりも一回り小さい楽器に対して、この名称を冠する(例、バリトン・サクソフォーン、バリトン・オーボエ)。これらの楽器の音域は、ほぼ人声のバリトンの声域に対応している。
(3)17~18世紀以降にみられる数種の音部記号のなかで、バリトン声部用に使用されるものをバリトン記号という。これにはハ音記号を用いて五線譜の第五線をC4音とするものと、ヘ音記号で第三線をF3音とするものの2種類ある。
「バリトンサックス(サクソフォーン)」はこの引用の 2 にあたるわけですね。
バリトンサックス担当の先輩
えっなになにわかんない…🥺と困惑しながらも、先輩たちにお迎えされてどんどん各パートの場所へ移動する1年生の仲間たち。
パートごとに歓迎され、キャッキャウフフモードが繰り広げられる中、私のお迎えは…?
???「え?一年生?」
後ろから、知らない男の先輩の声が。これが、3年生のバリトンサックス・S先輩との出会いだった。
S先輩「まじか、1年生入んのか~」
(私「小さい…」)
(ごめんねS先輩)
(私は身長高め、S先輩は小柄だったのでギャップがね…)
S先輩「じゃあ、、これ、楽器だから」
私「でっか!!!」
この棺桶みたいなケースに入ったデカいやつやんの?!これもサックスなの…??
自分の楽器をあてがわれて、恐る恐る持ち上げようとする私。
私「(言うても他のサックスと吹き方同じだよね…)…え??重っっも!!!!!」
S先輩「あー…もう音階とか吹けるっしょ?それ使って吹いてていいから!」
(私「えっ放置?!軽っっる!!!」)
とくに自己紹介などもなく、終わった。
仮入部でほとんどの先輩を見たつもりでいたけど、サックスにこんな先輩がいたのは知らなかった…。
それもそのはず、この人は(多分)仮入部期間には部活に現れなかったのだ。
想像していた楽器と違い、想像していた先輩ではなかったが、こうして私のバリトンサックス修行が幕を開ける。
よーし、まぁ色々思うところはあるけど同じサックスなのだから頑張るぞ!いっぱい吹くぞ!!
自分専用の楽器があるのは嬉しい💗
……と意気込むものの、翌日からはさらなる修行が待ち受けていたのだった。
(吹奏楽からの音楽生活史 7 完)
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